日本沈没(ビッグコミックスピリッツ版)によせて
この作品の主人公
もともとの小松左京の小説版と
名前は同じ小野寺俊夫 と 阿部玲子
設定年代がもともとの作品とは異なることもあり、
かなり大きくその性格付けが違っています。
2人が 近年の日本を襲った阪神・淡路大震災の被災者
(ともに親を失っている)として描かれていることがポイントでしょうか。
私は、阪神・淡路大震災のときには武庫之荘駅の北東側に居住していました。
あまり大きな被害を建物は受けずに済みました。
今でもよく覚えていることは、
震源が比較的近いとP波はど~んという衝撃としてしか感じないこと。
たいした被害もなかったくせに(そのあとしばらく)揺れが大きいと
かなりうろたえていましたので、
作品中の人物とはいえ
この2人が受けた心理的ショックは
かなり大きかっただろうな、と思います。
近畿地方にはあまり大きな地震は起こっていなかったので
備えなどという概念が頭にないほうが一般的だったのですが、
私の出身地である北近畿地方では
丹後地震・北但大震災と2つのかなり大規模な地震が立て続けて起こっていた(1925年前後)ため、
かなりいろいろ言われておりました。
なので寝る部屋にはまったく家具は置いていませんでした。
しかし、水を確保しておく必要性までは頭が及ばなかったんですよね。
激しいどーんという衝撃の後、
いっせいに停電したので火力発電所の爆発事故か?と思い、
とりあえず乾電池で作動するラジオをつけると
(ラジオ関西)神戸市西部で火の手が上がっている、と。
何事もなかったかのようにその朝も朝刊が届いていたんですよ。
直下型地震は被害のあるないが極端で、
東西南北にほんの20キロも動けばまったくの日常生活。
ほんの数キロ移動するだけでずいぶん状況が違っていました。
というわけで、東京キー局中心のテレビが報道をやりだしたのは
地震発生からずいぶん時間が経過してからでした。
被災エリアへ外からはかかりにくい状態でしたが、
中からは外へ案外簡単に固定電話で通話可能でした。
できるならば被災エリア外へは被災者側から電話して
無事を知らせることです。
おそらくいまでは携帯より
断線してさえいなければ固定電話のほうがかかりやすいでしょう。
(当時は携帯の加入数が少なかったので
かなり効果的な情報伝達メディアでしたね)
ココからは地震ではなく、豊岡での台風23号の被災の話。
実家なので住んでいるわけではないのですが、
床上浸水だったのでたたみもカーペットもみんなぐちゃぐちゃ。
実家には老母、そして私と女2人ではにっちもさっちもいかず、
近所の親類(こちらはしっかり高めに造成して家を建てていたので被害なし!
みなさんも新築される時には気をつけてくださいね)の
男性陣に大物のごみは運んでもらいました。
実家は床上浸水とはいえせいぜい50センチくらいの深さだったので
だめにならずに済んだ品物のほうが多かったのですが
軽自動車が水没して廃車になったのには泣きました。
実家は黒電話(そう、電気がまったく要らない古典的電話)なので
停電でも普通に通話ができて不安がなかったのですが、
携帯にしても充電できなくなったら使えないわけだし、
台風では電気が止まるという大きい問題もあります。
家具・布団・家電製品などなど 実家の近所の普段ゲートボール場になっているところが
臨時ごみ置き場でえらいことになっていました。
臨時ごみ置き場のごみがなかなか片付かないこと、
避難生活が長期に渡ってしまう人が出ることは
地震でも台風による洪水でも同じだし、
ちょっとした条件の違いでほぼ何の問題もなく生活している人もいるってのも同じで、
災害はたまったものではありませんよ。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2621/7620377
この記事へのトラックバック一覧です: 日本沈没(ビッグコミックスピリッツ版)によせて:
コメント