2006年7月 8日 (土)

スポーツ選手の引退について(その2)

近年引退した選手で頭に浮かぶのは
ガンちゃんのニックネームで知られる岩本勉投手
そして野村謙二郎内野手 である
彼らは2人とも一流の、といえる選手であり
自分の判断で引退を決意した。
スポーツ選手のためのキャリアプランニング 引退せざるを得なくなったケースより,自ら選んで
引退したケースの方がうまく行くことが多い。
これは彼らがスポーツ以外の人生について熟考し、
計画を練っていたからだ。
このような引退は「よい引退」といえるだろう。
おそらくSHINJOや中田の引退もそうであろう。
ただ我々ファンとしては
なぜいま?と思ってしまうのだが
自主的な場合もそうでない場合も、
一流スポーツ選手が突然引退を決意することは少ない。
通常は長い時間をかけて徐々に引退という結論にたどり着くものだ。
ファンの目には突然に見えるのだが、実はそうではないのだ。
そして、決意を翻す事はおそらく無いであろう。
なぜなら
決意のポイントとなるのは,
スポーツ選手を続けるより他の選択肢を選んだ方が
大きな利益を得られる,と考えられるとき
であるから。

引退を決意していても,それがチーム事情で先延ばしとなることはありうる。
つか・・・自分は任意引退(将来コーチそのほかで戻るという暗黙の了解)
しておきながら
「もうちょっと頑張ってくれ」
と佐々岡を引きとめたのは
選手個人として「まだいける」と思ったからなのか,
カープを支える人間、ありていに言えば
優勝の味を知っている人間が現役を続けることが
チームにとって必要だと思ったからなのか
野村謙二郎氏にこっそり教えていただきたいw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月 7日 (金)

スポーツ選手の引退について(その1)

スポーツ選手のためのキャリアプランニング

『スポーツ選手のためのキャリアプランニング』という書籍をもとに
第1章 高校時代のトランジションについて
数人の選手を例にして書いていくつもりにしていた。

ところが
日本ハムファイターズのSHINJO選手の現役引退表明
W杯サッカー日本代表の中田英寿選手の現役引退表明
があり そのたびに
引退なんて早すぎる!
という論議が出てきている

早すぎる!とすら思える引退は良くないのだろうか?

本人にしてみれば 最良の選択かもしれないのに。
『スポーツ選手のためのキャリアプランニング』では
第4章 ハイライトボックス4・1に
(アメリカのスポーツ選手の)引退理由のTOP10を挙げている
1.最終目標(ゴール)を達成した(やり残した課題はない)
2.身体的な理由(けが,能力の低下,痛み)
3.選手生活に疲れた(合宿などの移動,プライバシーの問題,マスコミとの問題)
4.家族や友人(私生活に時間を割きたい)
5.次の段階に進む時期だから
6.トップレベルで引退したかった
7.人間関係・力関係に疲れた(マネジメントや管轄団体との関係)
8.財政的理由
9.スポーツ以外に関心を持った
10.飽きた(疲れた,楽しいと感じなくなった)

トップレベルで引退したかったから
2人は早いとすら思える時期に引退するのでは?
という意見が大きいだろう。
でも、私はそうは思わなかった。
むしろ,「次の段階に進む時期」であり
「スポーツ以外に関心を持った
ことが大きいだろうと思う。
もちろん身体的な理由も否定できないだろう
(一部週刊誌でまことしやかに喧伝されている
ヒデは偏食のためフィジカルの衰えが他者よりずっと早く引退を決意
という噂の真偽を 私には確かめるすべも無いのだが)。

身体的な理由
 なかでも 年齢による引退について
『スポーツ選手のためのキャリアプランニング』はこう述べている
重要なのは,引退の「理由」ではなく,引退に対しての自分の「対応」である。
能力の衰えを不可抗力と受けとめ,他のプランを立て,
次のキャリアにスムーズにトランジションする者がいる一方,
トレーニングを増やし「科学に基づいた」というような方法でおとろえに対抗する者もいる。
後者の場合,結局はコーチや上層部に実力を認められない悔しさを抱えながら,
若い後輩に押しやられ引退せざるを得なくなるという結末が大半である。

まるで引退を決意したヒデと 現役にしがみつくカズ&ゴンではないか!
野球選手にしがみつくものが多いのは,
キャリアプランニングを軽視する(としか思えない)NPB、
いやそれ以前にアマチュアも含めて、しっかりとした組織になっていない日本の野球事情
に原因が有るような気もする。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年6月18日 (日)

スポーツ選手のキャリアプランニングとスポーツ科学について(5)

 日本での若者たちの キャリア(あるいは進路)変更と学力の関係
 について考えてみましょう
 進路変更 というと 私が主にいる教育業界用語では
 (高等)学校を中退する 
 あるいは(一家転住を事由とはしない)転学することをさします
 スポーツ選手(アマチュア・プロを問わず)となると
 キャリア変更とは たいていの場合
 スポーツのキャリアを断念して他の道へ向かう
 (もっとも大学生の場合 
 学業を辞めてスポーツ中心に向かう ケースも少なくないですが)
 ことを さすわけです
 
 いっぱんの生徒が (高等)学校を離れて 他の道へ向かう場合 
 多くは 学力不振がその背景にあり
 アマチュアスポーツ選手が 大学をやめて
 スポーツ中心の生活に向かう 理由の一つに
 単位修得の 意外な難しさがあり
 プロスポーツ選手の セカンドキャリアが
 思うようにはならない 理由の一つに 
 社会人とし て生きていくのに 必要な
 知識・技能を修得するための 基礎(あるいは準備)不足を
 あげることができるでしょう

Jリーグキャリアサポートセンター
のように組織的に対応を考えている場合もありますが…。

ここでとりあげている この本 単にスポーツ選手のためのもの ではない
流されるのではなく プランする
 (プラン通りに行くと期待しすぎるのも良くないが)
 キャリア造りの指針としては すべてのヒトに役立つとすら思えます

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月30日 (日)

スポーツ選手のキャリアプランニングとスポーツ科学について(4)

スポーツ選手のためのキャリアプランニング

日本の場合、高校で「職業訓練プログラム」を選ぶかどうか,は
中学校での進学先決定の時点に前倒しされてしまうんですよね。
また本人の適性をみて冷静・客観的な判断がなされているのか?
有名選手だと自宅を離れて私立高校に進学する事が多いことからもわかるように
アメリカの高校生の選択では重視されている本人の意志よりも
日本の中学生の選択では 周囲の意向が大きい
そういう傾向があります。
ベテランと呼ばれるプロ野球選手(あるいは元選手)に
スポットを当てるかたちで論を進めていくことにします。
といいましたが
有名ではあるが、ベテランではない(だったら怖いよ)
プロ野球選手である和田穀さんとそのパートナーである土橋さんの
高校・大学時代のトランジションを『和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか』
(おおまかな書籍内容など画像をクリック)
和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか
から読みとる事ができるのです。
野球選手として成功していく和田,
選手の道を離れトレーナーとして一人立ちしていく土橋

これからは トランジションをうまく(いまのところは)のりきっている
ベテランと呼ばれるプロ野球選手(あるいは元選手)に
スポットを当てるかたちで第1部を読み解く論を進めていくことにします。
例としてとりあげる予定なのは
私より若い新制高校38期(いわゆる昭和42年生まれの学年)
佐々岡
(本館『(まめ)たぬきの雑記』の読者の方は「やっぱりそう来たか」とお笑いでしょう)
桑田
(本館の 先日の記事はこれへのネタふりだったのか・・・否定はしません)
清原
 DAIMAJIN・・・まだまだ、おりますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月22日 (土)

スポーツ選手のキャリアプランニングとスポーツ科学について(3)

さて、この
スポーツ選手のためのキャリアプランニング
第1部を日本の高校・大学への進学と学校への適応と選手生活の両立を考えながら
日本の若いスポーツ選手が読んだ場合役立てるためにはどうしていけばよいのか、
考えて行くことにします。

第2章:高校時代のトランジション の章末には 
※この章では、原著に基づいてアメリカの学校事情を書いてあります。日本の場合とは多少異なる部分もありますので、ご了承下さい。
とありますが、
多少どころではなくかなりちがいます(苦笑)
アメリカでは高校入学後に自分のやりたい科目中心に履修することができるようですが
日本の場合 (近年増加してきてはいますが)総合学科への進学でもしないかぎり
科目を選ぶ事はできませんし
「職業訓練プログラム」を選ぶかどうか,は中学校での進学先決定の時点に
前倒しされてしまうからです。
また、大学の学位が必要とされない職種であったとしても、大学を卒業して就いている人もかなり多い。
つまり 大学の学位が役に立つとは限らない
むしろ 大学の学位が必要とされる職種に就く希望があるなら、きちんと進学の目的を立てるべき
そのときに スポーツ生活との兼ね合いをどうするのか が 課題となってくるかもしれません。
日本においては、従来、大学に進学するのでもなく,プロになるのでもなく
社会人チームを持つ企業に就職して、そこで選手生活を続けるという選択肢がかなりありました。
しかし「社会人チームを持つ企業」は減少傾向にあり,クラブチームの一員となることが多くなっています。
個人競技であればスポンサーを獲得しなければならない現実もあるわけです。
選手育成の専門学校・各種学校へ進み、選手生活を続ける選択肢のある競技種目もあります。

さて 日本では 総合学科に所属していない限り
高校生のすべき行動は 大学進学に必要な選択科目を選ぶではなく
1.所属している学科(多くの場合は普通科だが 職業科にいる場合もありますね)から
希望する大学進学に必要な条件は何か それを満たしているのかを確認すること
2.大学進学の受験資格は 個人の身体能力のみなのか 
高校時の各種大会への出場成績も含むのかのチェックを怠らない事
になってくるのです。
どうしても 一般的な進路指導担当者は
ここまでは情報を持ち合わせていない 事が多いので
情報力の無い 全国大会では知られていない学校出身者
(とりわけ団体競技者で、その団体競技を大学でも継続したい場合)は
自分で情報を集める努力をしなければならないのです

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年4月14日 (金)

スポーツ選手のキャリアプランニングとスポーツ科学について(2)

スポーツ選手のためのキャリアプランニング

まずは、この書籍の目次の概略を紹介します
序章 キャリアプランとライフプラン
第1部 人生とスポーツのトランジション
第1章 トランジション
第2章 高校時代のトランジション
第3章 大学時代のトランジション
第4章 プロ選手・一流選手のトランジション
第2部 自分探しの旅とそのプラン
第5章 自己探求
第6章 キャリア探求
第7章 キャリアアクションプラン
第3部 キャリア取得に向けて
第8章 キャリア探し
終章 夢の実現に向けて

章は各部ごとではなく、全体の通し番号(原著がその通りなのかもしれません)
第1部以外は スポーツ選手ではない一般なキャリア開発(進路指導)にも使えるのですが
第2部のタイトルが一昔前っぽい
1990年代「自分探しの旅」という言い回しが教育関連書籍で流行していたのでつい苦笑してしまいます。

さて、批判的に読みとおして行きたいのが第1部です。
というのも著者は、「日本の学校に通う若いスポーツ選手を読者の想定にはしていない」らしいからです。
第2章の章末の次の1文 
※この章では、原著に基づいてアメリカの学校事情を書いてあります。日本の場合とは多少異なる部分もありますので、ご了承下さい。

高校生を日頃相手とする生業も持つ私の目からは、著者の単なる逃げにしかみえません。
さらにいえば、この但し書きは第3章の章末にも記載されてしかるべきなのですが、あとかたもないのです。

せっかく、このような書籍を出版するのであれば、
実際に高校・大学(とりわけスポーツ推薦を実施している高校・大学)で
仕事をしている教育専門家および部活動の指導者にも協力をもとめ、
このような但し書きではなく参考文献を載せるべきだったのです。
参考文献によって、日本の高校・大学の実態を紹介するかたちで出版すれば
野球留学と揶揄される実情、スポーツ推薦で入学したものの不適応となり大学を辞めるもの
あるいは一般入学であるがゆえに大学体育会になじめず他所に活動の場を求めるもの
といった日本の学生スポーツ会のゆがんだあり方に警鐘を鳴らすものとなり得たのに・・・と
いう思いと
スポーツをやっている中学・高校生のための進路指導に役立つ書籍があれば良いのにな
という思いがあるから余計にそう思うのかもしれませんが。

この本で明らかになっていない部分の補足説明を
公式HPに発表しているいくつかの高校・大学のスポーツをする生徒への特別入学試験の
実例を紹介して取り上げて行くとともに
トランジションをうまく(いまのところは)のりきっている
ベテランと呼ばれるプロ野球選手(あるいは元選手)にスポットを当てるかたちで
論を進めていくことにします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年3月10日 (金)

スポーツ科学の最前線 書籍紹介

スポーツ科学に興味のある高校生ブロガーに耳より情報 からの書籍紹介

筋肉はふしぎ これでなっとく使えるスポーツサイエンス 新・生物物理の最前線 スポーツ・バイオメカニクス入門改訂 からだの不思議 

すまん・・・いまんとこ暇が無いので未読 なんとか 公共図書館にてゲットして読む予定w

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年2月 6日 (月)

スポーツ選手のキャリアプランニングとスポーツ科学について(1)

2005年10月28日の(まめ)たぬきの雑記にて
『スポーツ選手のためのキャリアプランニング』について
;使える部分も もちろん たくさんあるので  (と 判断しなきゃ購入しませんってw)
 数回 この本を 参考に 書いていくことになるかと思います&

といいつつ放りっぱなしになっています
スポーツ選手のためのキャリアプランニング

エキサイトの方のライフログでは本の表紙が真っ白なので手にとってしらべにくいかな

この本をメインテキストとして
スポーツ選手のキャリアプランニングを論じる とともに
放送大学のテキスト才能教育論を中心にして
スポーツ科学を論じていくことにします 
この本は古い版のテキスト('06テキスト変更予定)のため、
手元に欲しいな という場合は リンク先 
あるいは アマゾン(ユーズド)でお買い求め下さい

| | コメント (0) | トラックバック (0)